スタッフの思い 堀勇悟

クラウドファンディング35日目です。

大学2年:堀 勇悟

  私がこの事業に参加しようと思った動機は、小学校教師を目指す私にとって、夏の暑い最中に想像もつかないほど長い130kmという距離を4泊5日もかけて歩く小学生の気高き挑戦を支えるボランティアはとても魅力的だったからだ。

しかしボランティアとして参加することは想像以上に過酷だった。学生と言えどスタッフとして子どもたちの前に立つ為の研修はその人間力が幾度となく試された。

4ヶ月の研修期間の中には学生スタッフが主体となって開催する保護者への説明会や参加者も含めた研修会では、保護者の方のこの事業への不安を解消ができるように努めた。

そして迎える本番は8月の下旬。今年の夏の日中の暑さは歴史的な酷暑と呼ばれ、更には台風も富山県に接近した。そのような中開催された本番で、私は班の子どもと常に行動を共にするサブリーダーという役割を担った。事前に子どもたちの平熱や既往症、心身の不安を理解した上で、班のリーダーと子どもたちの挑戦を叱咤激励し1番近くで支える役割だ。この役を授かった5日間、私はどのようにして子どもの気持ちを奮わせ、歩みを進ませるか悩みの絶えない毎日だった。体格的にも精神的にもまだまだ幼い子や発達障害を抱える子、自分の気持ちをコントロールできずに班の子どもと馴染めない子など様々な子がこの事業に参加している。そのような一人一人の個性を読み取りつつ、歩みを止めないように檄を飛ばしながら班の先頭を歩くサブリーダーは、子どもたちの顔色を見てその健康状態に気を配らなければならない。その1日1日に求められる集中力は想像以上で毎晩リーダーとの反省会では歩みの遅い私達の班をどうやって奮起させるか頭を抱えた。正直「もうやめたい」と何度も思った。子どもたちに向き合い続ける事は長い5日間は私の挑戦でもあった。あの5日間を思い出す度に、もっと子ども達のために手を尽くせなかったのかと後悔する。

本番を終え思うことは、やはり子ども達のことだ。本番の5日間を終え、10月に迎えた事業報告会で、私の班の子が代表として舞台で3年間の挑戦を終えた心境を語ってくれ、そしてその最後に

「今年の夏はとても楽しかった。今度は僕が支える側のスタッフとして参加したい。」

と、そう語ってくれた彼の言葉はこれからの私の人生の励みとなるだろう。決して全てが楽しいことばかりではない5日間の挑戦が彼の人生に大きな意味を持った事が彼の言葉から感じられた。彼以外の子どもの保護者からも子どもの様子を聞くたびに同じことを思う。

人が変わるのに5日間という時間は決して充分な時間とは言えない。しかしこの事業はその5日間を子ども達のその先の行動を大きく変える。子どもだけではなくその保護者、そして私達もだ。この様な事業の魅力が多くの人に伝わり、永く人々に伝わっていく事がたった1年この事業に携わった私の願いだ。

クラウドファンディング 詳しくはこちら↓↓↓

コメントをどうぞ

コメントを投稿するにはログインしてください。