STEP13(合宿)を開催しました

彩の国きずなウオークの皆様との合同合宿を開催しました。

実施日時 平成29年10月21日(土曜日)9:15~22日(日曜日)15:00

実施場所 砺波青少年自然の家

実施内容 合同合宿

・情報交換等

★参加スタッフの感想★

赤坂彩佳 大学3年:さかす

STEP13は埼玉の「彩の国きずなウォーク(彩100)」の皆さんを迎えての合同合宿。
1日目、彩100の皆さんが来られるまで、事業報告会の反省など今までを振り返ることを行ないました。毎回のことですが、「事前準備を全員で積極的に行うべきだった」という反省が必ず挙がります。全員でつくるサマチャレだからこそ、この問題をどう解決してくべきかいま一度全員が考える必要があるように感じました。
その後、彩100の皆さんが合流し、ミーチャートによる自己紹介、互いの事業の概要説明、情報交換などを行ないました。特に事業についての情報交換の時間はサマチャレ、彩100の違いや共通している問題点などを一緒に考えることができ、今までにない視点で自分たちの事業を考え直すことができたと思います。それぞれの事業にはそれぞれのやり方がありますが、その中でも相手のやり方で取り入れたい部分はしっかり吸収してよりよい事業になるように頑張っていきます。
2日目の朝は、基本行動訓練とラジオ体操から始まりました。私は普段あたり前に行っていて自分はできているつもりになっていても、なかなかできていないのがこの2つだと思っています。この機会に彩100の皆さんと一緒に改めて確認することができ、できない部分に「気付く」、その上でこれから気を付けるべきことなどを見つけることができたのではないかと思います。
また1日目の夜に各班考えた核シェルターで10年間過ごして出た後に作りたい社会についての発表を行いました。いつもサマチャレでは学生が中心となってこういったプレゼンテーションを考えるため、どうしても考えが偏りがちになってしまいます。今回彩100の皆さんと協力してプレゼンテーションを作っていく中で、環境が異なる同士であるために考え方に差異が生まれ、それが新しい発見につながることがありました。「プレゼンテーションは面白く工夫したい、けれど考えもしっかり練ったものを発表したい」互いのこういった思いが、より良いプレゼンを作ったのではないかと思いました。もちろん、課題もたくさんあるので、それは今後に活かしていきたいです。
さて、核シェルターで生き残れるのは12人だと思ってはいたものの実は2人しか入ることができなかったとしたら自分以外にだれを選ぶかということも考えました。酷な内容ではありますが、この時のとっさの判断こそが人の「価値観」なのだと感じました。というのも、私は「自分の分までまっとうに生きてくれそうな人」を選んだのですが、話し合いの中で「生命力が強くて機転が利きそうな人」を選んだ人もいれば、「思い入れのある身近な人」を選んだ人もいたからです。こういった価値観の違いは是非否定することなく、受け入れていく姿勢を忘れずにいきたいなと思います。
今回の合宿で彩100さんと合同で行わせていただいたことによって、改めてサマチャレを外からの視点で考えることができた良いきっかけになりました。互いの環境、互いの状況は違えどこれからもこのつながりを大切にしていきたいです。


根岸圭汰:けーた

初めまして!けーたです!誰だこいつはと思うかもしれませんが、僕は「彩の国100㎞きずなウォーク」の学生スタッフです。「彩の国100㎞きずなウォーク」は埼玉県鴻巣市を中心に活動しており、小学4~6年生を対象とした100㎞を歩きぬく事業を行っています。今回はとなみ野サマーチャレンジさんのSTEP13に参加させていただく形で合同研修会を行いました。まずはこのような機会を設けてくださったとなみ野サマーチャレンジの皆さんときずなウォークの社会人スタッフの皆さんに感謝の言葉を贈りたいと思います。ありがとうございました。

1日目は彩100が研修会場につき昼食をとった後、自分のプロフィールを紙に絵を描いて全員の前で発表しました。僕は研修会が始まってすぐ、サマチャレの学生スタッフは頻繁に手を上げ発言をしており、とても積極的であることに驚きました。彩100ではまず見かけない光景だったので、僕たちもサマチャレさんの事業に対する姿勢を見習っていかなければならないなと感じました。自己紹介が終わった後、人間の価値の決め方や生かす人を選別する方法など普段僕らが考えもしないような内容についてディスカッションしていき、多大なるインスピレーションを受けました。個人的にとても達成感を覚えたのは「核で崩壊した世界で国家を作るとしたらどのような国家を作るか」について5分間で発表するという宿題です。理由は2つあり、1つ目は意見を形にする難しさがあった点です。各々の意見をひとつの形にしていくうえで、他人の意見に対する思い違いや勘違いがあったり矛盾をはらむことがあったりして、うまくまとまらなかった瞬間がありました。しかし、この難しさがあったからこそより達成感があったのではないかと思います。2つ目はメンバー全員が活躍できた点です。1人1分以上しゃべる特約があったせいか、全部のグループが劇で発表するという奇跡が起こりました。僕はこの結果にすごく感心しましたし、何よりメンバー全員で作り上げたという感覚がより一層強まった気がしました。

2日目はラジオ体操から始まり、宿題の発表とディスカッションをしました。台風が予想よりも早く進行したため、10時で彩100のメンバーは帰ることになってしまいましたが、 僕は名古屋に住んでいるため最後まで研修を受けることが出来ました。彩100が帰った後、合同研修会を経て得たものやサマチャレに取り入れたい点、彩100の改善した方がいい点などお互いの事業をより良くするためのディスカッションをしました。自分の事業を客観的な視点から評価されることはあるにしてもその意見を聞く機会はめったにないので、もっと前面的に押し出していったほうがいい強みや今まで自分たちが見落としていた弱みを知るいい機会になりましたし、お互いの事業の変えてはいけない芯の部分を再確認することができました。

この合同研修会を通して、自分自身が成長したと感じる部分が3つあります。1つ目はより積極的に発言できるようになったことです。今まではどうせ他の人が言うからいいやと思い、あまりディスカッションに参加していなかったのですが、この研修会でKAMYさんが「同じ時間を過ごすならより有意義に過ごしたほうがいい」とおっしゃっていて、僕は積極的に発言して議論を活発にした方が有意義な時間を過ごせるのではないかと気付かされました。2つ目は第三者とかかわることの大切さに気付けたことです。当事者のみで物事を考えるとどうしても見落としたり気付かなかったりする部分があると思います。第三者からの意見に耳を傾けることによって今までとは異なる観点から物事をとらえることができ、また、自分の立ち位置や目的などを再認識できると思いました。3つ目は自分を見つめなおす機会が必要だとわかったことです。他人とどう付き合うかの前に、自分は他人とどう付き合いたいのか、自分はどうあるべきなのかを考え直さなければならないと実感しました。特に感じたのは、他人の意見を取り入れるのは大切だけれども、それに流されて趣旨が揺らぐと本末転倒になってしまい目的を達成できないということです。そこで、自分の中にしっかりとした軸を作ることによって、他者からの意見をより多く取り入れることができ、さらには自分自身の視野を広げられることに繋がると思いました。


大学3年 天田奈都子:あまちゃん

1日目午前中のSTEPでは事業報告会の振り返りと事業検証を行いました。事業報告会の振り返りでは、今年のスタッフの人数が多かったことにより保護者説明会、保護者参加者研修会、事業報告会の3つにグループ分けをしたことの必要性について話し合いました。グループ分けをしたことにより、ほかのグループの発表にかかわることがなくなり、全員協力ができなかったように思います。しかし、グループ分けをしたうえでもグループの垣根を超えて手伝いをしたり、発表のアドバイスをしてくれた人もいました。そのため、グループ間での協力が行われるためには、個人がよりよい発表をしたいと思う気持ちをもつことが大切であると感じました。また、事業報告会に与えられた時間の中で行いたいこと(班紹介、CM、エンディングなど)が増え、またスタッフが増えたために感謝状授与の時間が長くなり、報告会が間延びしているのではないかという意見が出ました。来年以降の報告会では発表の項目をもう一度再編しなおすことが必要だという話になりました。

昼食後のSTEPからは彩の国きずなウォーク(以下彩100)さんとの合同研修でした。いつも通りミーチャートで自己紹介をして、お互いのことを知ることができました。彩100さんはいつもの研修ではあまりスピーチの練習はしておらず、また今回は社会人の方も一緒に研修に参加されるとのことでした。今回の研修を通して全員でスキルアップを目指しました。

次に価値のある人物とは、ということについてグループで考えました。価値の見方は人それぞれ違っていましたが、積極的に行動できる人・他人のために行動できる人などが人の価値を決めるという意見がでました。その次に、核爆弾が投下され、シェルターに逃げなくてはならなくなったが、シェルターの定員は20人中12人で、その定員はどのように選ぶのかということについて考えました。先ほどの人の価値の話と繋がりますが、定員を選ばなければならないという状況に立たされたとき、選ばれるには普段の生活から手を抜くのではなく、価値ある行動をしなければならないのだと感じました。次に、シェルターを出た後の世界を想像して、どんな国が理想の国家なのか、ということについてプレゼンすることが2日目の朝の宿題となりました。

グループに分かれ宿題を考えましたが、サマチャレのメンバーばかり意見を出すのではなく、彩100さんも意見を出しやすい雰囲気にすることを心がけました。いつもと違うメンバーとプレゼンの準備をするのは、新しい考えに触れることができ新鮮で楽しかったです。

2日目の朝は宿題の発表から始まりました。理想の国家の要件がグループごとに違うのはもちろん、伝え方、リソースの使用、プレゼンの構成などグループごとに違いがありました。彩100さんの中で自分の殻を破って堂々と発表している人もおり、初めてのSTEPでも、取り組み方によって自分を変えることができるのだと実感しました。次に、今いるメンバーの中で2人だけ生かすとしたら誰を選ぶか、という逆船底外しのようなことをしました。たった2日間の取り組みだけを見て選ばれる人を決めるというのは酷なことであるけれど、私たちは普段から人を様々な視点から評価しているのだということを知りました。一人からも投票してもらえなかった人もいれば、多くの人から選ばれた人もいました。あまり投票されなかった人は投票されなかったことに落ち込むのではなく、自分が変わるチャンスだとポジティブに受け止め、行動を改めるきっかけになればいいなぁと思いました。

今回彩100さんと合同研修を行い、彩100さんの取り組みでぜひ取り入れたいこと、逆にサマチャレでいいなぁと思える点も両方たくさん見つかりました。せっかくの貴重な機会だったため、今回学んだことをそのままにしておくのではなく、検討を重ね、来年の事業から実際に取り入れてみることが大切だと思いました。遠いところ、富山まで来てくださった彩の国きずなウォークさんには感謝します。ありがとうございました。

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