STEP8(合宿)を実施しました

サマチャレ実施に向けて、3回目の合宿を開催しました。

実施日時 平成28年7月17日(日) 9:15~7月18日(月)16:15

実施場所 砺波青少年自然の家

実施内容 サマチャレ実施に向けて

★参加スタッフの感想★

大学1年 吉川凌太:よっしー

今回のSTEP8はサマチャレ3回目の合宿でした。終わってみればあっという間だった2日間の間には様々な気づきがありました。

まず1日目のSTEPでは過去のサマチャレで起こった事例をもとにしたケースバイスタディを行いました。サマチャレ本番で実際に起こった事例ということで、どう対処すべきかを考えるのにも自然と力が入りました。中には「そんなことが本当にあったの!?」と思わず驚いてしまうような事例も存在しましたが、それだけ様々なアクシデントが起こり得るということなんだと思いました。そしてそのようなアクシデントに見舞われた際には、「どうしたらいいですか?」とただ解決策を求めるのではなく、「○○しようと思うのですがどうですか?」と自分たちで方針を考えて対処していくことが大事なんだと学びました。

カウンセリング実習では、数人の架空のカウンセリング受診者について、その人がどんな人物でどんな声掛けやアドバイスをすればよいのだろうかということをグループで考えました。ここでは、まず相手の話を聞き共感してあげること、相手の性格や特徴を理解し、その人に合った言い方で伝えることなどが主に皆の意見として挙がりました。この関連では2日目の人魚のニーズを探る活動でも相手を理解することの大切さを学びました。人魚は人とコミュニケーションが取れません。その中でその行動や表情からどんなことを考え、何を求めているのかを探らなければなりませんでした。難しい活動でしたが、子どもたちの中には自分から感情や思いを表現することが苦手な子もいます。今回の活動で体験したことはそういう子どもたちのことを理解するために役に立つのではないかと感じました。

また夕方からはアイデンティティとは何かについても学習しました。自分が何者で何のために生きているのかというとても難しい問題について考えるために、はじめに家系図を書く活動をしました。自分たちには両親がいて、その両親にもそれぞれの両親がいます。そうやって家系を辿っていくと、単純計算で10代遡るだけで1024人もの人の命と自分の命が繋がっていることになります。それだけ多くの命に繋がれたバトンを受け取って生きている私たちの命は決して軽くないんだということを学びました。そして同時に私たちは人と人とのつながりの中で生きているということも学びました。振り返ってみると自分はそういう風に親戚が集う機会が少ない環境で育ってきたこともあり、家系図はあまり広がりの無いものとなりました。逆に30人もの親戚を書き出していたスタッフもおり、この活動を通して、自分の中の人とのつながり、或いは地域とのつながりを見直して、今より大事にしていきたいと感じることが出来ました。そしてこのような自分の周囲との関わりを大切にすることを、サマチャレを通じて子どもたちに感じ取ってもらえるようにしたいとも思いました。

2日目にも1日目同様様々な活動を行いました。前日の夜に班に分かれて考案したレクリエーションのプレゼンテーションでは、それぞれの班が与えられたテーマに合わせた個性豊かなレク案を発表していきました。プレゼンを聞いていてそれぞれのレク案に違った良さを感じましたが、それでもみんなで気になった点について意見を伝え合ってみると、改善した方がいい点やもっと考えを詰めるべき点などたくさんの足りない部分を発見することが出来ました。子どもたちがより楽しめて、かつ学びを得ることが出来るようなレクリエーションを目指してまたみんなで改善させていきたいです。

最後の活動はアイデンティティのリソースを用いた自己紹介でした。前日にアイデンティティについて考えた活動の延長です。各々が自分なりに自分自身のアイデンティティとは何かについて考え、自己紹介をしました。今までの自己紹介では見えなかった、その人の新たな一面が見えるような発表がたくさんあり、スタッフ全体としては、お互いをより理解しあうための良い機会となったと思います。また個人としては、自分自身を見つめなおすためのまたとない機会となったと思います。今回の自己紹介が自分と仲間をより深く理解するためのきっかけとなるようにしていきたいです。また最後にも言われたように、今思うアイデンティティが生涯変わらないということはないでしょうし、そもそもまだアイデンティティが何なのか分からずに探している途中の人もいるはずです。自分もその一人であり、サマチャレ本番などの厳しい体験を通して自分を磨く中で、自分らしさを確立していきたいと感じました。

2日間の活動には、それぞれにこれから大事にしていくべき大きな気づきがあったのではないかと感じます。本番まではもう1ヶ月を切っています。その間のSTEPはあと2回のみです。残り少ない時間を無駄にせず、本番で子どもたちが安心して5日間を過ごせるようなサマチャレを作り上げていけるスタッフに我々はなっていきます。

 


大学2年 天田奈都子:あま

STEP8まで来て、だいぶサマチャレに密接に関わる実践的なことを学ぶようになりました。ただひとつ言えるのは、今までのSTEPでやってきたお笑いをつくる・限界に挑戦するなどといった研修に意味がなかったのではなく、子どもとの関わりをするために必要なことだったということです。

1番最初に、ケースバイスタディーを行いました。これは、今までの100旅・サマチャレで実際に起こったトラブルに対してどのように対処するべきか考えるというものです。結団式前に逃げ出す子や、結団式中に倒れるスタッフなど、様々な場合を考えました。わたしたちスタッフは4泊5日、大切なお子様をお預かりします。特に子どもの健康に関することはしっかり考えなければなりません。仮病で頭痛を訴えてるだけだ、と最初から決めつけるのではもしもの事態に対処することができません。仮病なのか、本当に限界なのか、症状や表情を見て見極めることが必要です。判断の材料にするために、病院の先生からの講義もしっかり受けるべきだと改めて感じました。

カウンセリング実習では社会に出てから仕事などに悩む大人に対して、カウンセラーとして言葉がけを行うということをしました。いろいろなことで悩む大人の例を見ていましたが、それは結局子どものときに親からどんな育てられ方をしたのか、という部分に原因があることが分かりました。基本的な親のスタンスとして、子ども自身で解決できることは口出しをしないことが大切だと分かりました。それはサマチャレでもいえることで、スタッフが口出しをしてしまえばすぐに解決できることが多いですが、そこはあえて口出しをせずに、子どもたちだけで解決させることが大事だし、解決する能力があると思います。またスタッフが突然の出来事で迷ってしまった時も、社会人スタッフにすぐに助けを求めるのではなく、まず自分で解決策を考えてから、意見を持ったうえで社会人スタッフに相談することが大切だと分かりました。

夕食後は、現代日本の抱えている問題についてグループで話し合いました。私たちが何か考えて解決できる問題では全くないですが、まずは「考えてみること」「問題に対して意識をもつこと」が大切だと感じました。ニートの問題、失業率などの問題について考えました。また、日本の魅力についても考えました。

2日目の朝食後は昨晩グループで考えた、子どもたちの学びに繋がるレクレーションの発表を行いました。時間を守る・気持ちいいあいさつ、などの項目とアイデンティティを含めたレクレーションをつくることはとても難しく、時間をかけてつくりあげました。この活動で感じたことは、グループで何かを作り上げるということには、信頼関係が必要不可欠ということです。夜に考えるため、早く作り上げてしまって早く寝たいというのが全員の気持ちです。そのため、誰かがひとつ意見を出すと「それでいいんじゃない?」という流れになってしまいます。本当にいい意見で、みんなが本当にそれでいいと思っているのなら何も問題はありませんが、心の中で他の意見を持っていたり、反対意見を持っている人もいるはずです。班の雰囲気を乱すのが怖いという気持ちはだれもが持っているものだとは思いますが、本当にいいプレゼンテーションをつくるのなら、そこで発言する勇気をもって自分の意見を述べるべきです。勇気をもって発言するには、班のメンバーとの信頼関係が必要です。今はサマチャレメンバーとの信頼関係をつくる時期だと思っています。みんなで高め合っていきます。

来週は保護者参加者研修会で、本番まで1か月を切りました。ここからの一か月は、大切なお子様をお預かりするために、サマチャレのことを知り尽くした頼もしいスタッフになるために鍛える期間だと思います。ただ楽しいで終わるサマチャレではなく、子どもたちが限界に挑戦できて楽しいと感じるサマチャレになるよう、ここからまたスタッフ一同でがんばります。


大学1年 竹下恵:竹ちゃん

サマチャレ本番前、最後の合宿でした。今回の研修でも多くのことを学びました。

最初に、カメラを縦にして写真を撮ると奥行や立体感がでて、横にして写真を撮ると人の表情がよく見えるなど、写真の取り方について教えていただきました。カメラの向きを変えるだけで写真の映りが変わり、状況に応じたカメラの使い方分け・撮り方を変える工夫が必要だということがわかりました。急にはうまく写真を撮れるようにならないので、今日教わったポイントを意識しながら普段から写真を撮っていきたいです。

次に「親がどれだけ子どもにかかわってよいか」についてグループで話し合いました。私がいたグループでは、同じような意見はもちろん、異なる意見を持っている人もいました。それは、親の考え方の違い・育った環境の違いによって異なってくるのではないかと思いました。

そのあとは、5悪(過保護・過放任・過干渉・過期待・過許可)の特徴、そのような教育を受けた子どもたちはどのような行動をとるようになるかについて教わりました。普段の生活ではつい子どもたちを甘やかしてしまいますが、サマチャレでは子どもたちが自分の限界に挑戦することが目的なので、5悪にならないよう気を付けて子どもたちを見守っていきたいと思います。

ケースバイスタディーでは、私たち一人ひとりがリーダーやセーフティーネット班などの立場に立って、過去にサマチャレ本番中起こった問題の解決策を考えてみました。例えば班の子ども同士がけんかをしていても、止めずに見守るなどといった子どもたち自身で解決させること・ダメなことはダメというのではなく、さりげなく指摘して子どもたち自身が気づくように促すことなどが大切だということを学びました。 また、サマチャレ本番中に問題が起きたとき、他の人に指示を仰ぐだけではなく、自分で問題の対処方法を考えて行動すること、問題が起こったときどうすればよいか全員で意見を共有しなければならないということも学びました。

次に、スライドに書かれた人物のカウンセリングを行いました。その人の子ども時代の家庭環境・親やその人の性格などを文章から読み取ること、どういう風に受け答えをするかなどについて話し合いました。カウンセリングを行うときは、相手の気持ちを受け止め、その人の性格に合わせて下から提案することが大事だ、ということを学びました。また、スライドに書かれた言葉だけでは相手の気持ちがわからない部分があり、人の表情も気持ちを考えるうえで大切な判断材料になるということがわかりました。

2日目は前日の宿題の1つ、子どもの5つの心得とアイデンティティについて発表しました。今回も様々な性格の子どもがおり、思うように発表を進められませんでした。声が大きい子どもや動き回る子どもなど、目立つ子どもばかりに目がいってしまいました。もう少し、静かな子にも気を配れたら良かったのではないかと思いました。

サマチャレ本番まで、もう1か月切っています。保護者の方が安心して子どもたちを預けられるスタッフになれるよう、今後の研修も頑張っていきたいです。

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