歩いて発見!となみ野サマーチャレンジ スタッフ感想文

歩いて発見!となみ野サマーチャレンジ2013にスタッフとして参加をした学生の感想文の一部を御紹介します。

まだまだ成長過程にある学生達ですが、事業報告書へ掲載させて頂いた内容をそのまま掲載します。

直前団長補佐 竹腰 友紀

私にとって今年のサマーチャレンジが、学生スタッフとして最後の挑戦でした。4年間を通してたくさんのことを学び、得ることができたこの事業に、今年は、恩返しをしたい!その一心で取り組んできました。

今年は、教員採用試験を控えていたため、本番の5日間全ては参加できないということがはじめからわかっていました。最後の挑戦でありながらフル参加できない。このことがとても悔しくて寂しくて仕方ありませんでした。しかし、一人でも多くのスタッフや子どもたちに「参加してよかった。」と思ってほしい。最高のサマチャレにしたい。そう思って、自分ができることを精一杯やっていこうと目標をもってスタートしました。親や周りの友人にはかなりの心配をかけてしまうほど、研修やミーティング、コースチェックに、ほとんど参加しました。多くのスタッフたちと共に活動していく中で、スタッフがどんどん成長していったり、本気になっていたりする様子を見て、本番が楽しみになっていきました。

本番中は、リーダー・サブリーダーが子どもたち、自分自身と向き合おうとしていました。サポート班は、事前にしっかりと下見などを行っていたものの、想定外の雨に対応しなければならず、必死になっていました。一人一人が、真剣に悩みながら取り組んでいる様子を見て、何度も目に涙を溜めたことを覚えています。4日目の午後、隊列に合流すると、子どもたち、スタッフ全員の表情が1日目と全く違っていました。少し離れて見てみる、子どもたち、スタッフの成長は、こんなにも大きなものだと4年間の中で、初めて実感することができました。

 また、今年のゴールの後には、とても嬉しい出来事がありました。毎年ゴールの後は、多くのスタッフがやりきった感で泣いています。私もその一人でした。正直、単に自己満足で終わっていたと思います。しかし、今年のゴールの後は、何人もの子どもの涙を見ることができました。3年目の女の子は、涙を流しながら私に「ありがとう」と言ってくれました。サマチャレでの感動を、スタッフだけでなく、参加者も一緒になって味わうことができたのです。私にとって、4年間がんばってきてよかったと心から思うことができた瞬間でした。

 4年間では、数えきれないほどの失敗や辛い経験をしてきました。休みの日も少なくなり、嫌だと思ったこともありました。しかし、それに負けないくらいの、たくさんの出会い、成長、感動、笑い、涙がありました。今の私があるのは、この事業のおかげだと自信をもって言うことができます。やった分だけ成長できる!!100旅、サマチャレに参加して本当によかった!!! KAMYさん、森さん、じゅんちさん、むらやん、やっし、しんでぃ、いくみん、ゆこ、4年間本当にありがとう!!!

スタッフは、絶対1年でやめてしまってはもったいない。2年目、3年目と続けていく中で、得られるものは毎年違います。何より、絶対に成長できるし、自信になります。私の勝手な思いですが、ぜひ一人でも多くのスタッフに、また挑戦してほしいと思います。また、今年参加してくれた、45年生には、来年も挑戦して、たくさん友達を作って、大きな自信をつけてほしいし、6年生には、今度は高校生スタッフとして戻ってきて、新たな挑戦をしてほしいと思っています。来年、再来年とこの事業が続き、またたくさんの感動を生みだしていってくれることを期待しています。

4年間で得たものは私にとって一生の宝物です。100旅・サマチャレで出会ったたくさんのスタッフ、子どもたち、となみ野の皆さんが本当に大好き!!!ありがとうございました!!!

 

3班サブリーダー 中嶋 将吾

自分がとなみ野サマーチャレンジに参加しようと思った理由は、大学の授業の中に「子どもとのふれあい体験」というものがあり他にもいくつかの事業が選択肢としてあったのですが、単に地元でこの事業のことを知っていたからというものでした。こんな理由で参加したにも関わらず本番の5日間だけでも多くのことを感じることができました。その中で特に2つのことが印象に残りました。1つ目は子どもたちとの接し方です。自分はとなみ野サマーチャレンジでたくさんの子どもたちと関わりをもつことを期待していました。この時に考えていた「関わり」は単に子どもたちと仲良くなれたらいいなというものでした。本番中、子どもたちとは仲良くなれたし、いろんなことを話してくれるようになりました。このままゴールするのも悪くないなと考えたりしていましたが3日目に子どもたちから1番でゴールしたいという思いを聞かされて、この目標に向かって頑張ることで子どもたちも自分ももっと成長できるのでないかと考えました。そのためには歩調コール合戦で1番になる必要がありました。大声を出すことは簡単なことですがとても疲れます。それでも子どもたちの声は次第に大きくなり、最終的には素敵なガラガラ声になった子どももいました。そんな声でも1番前にいる自分のところまでちゃんと声は届いてきました。自分もそんな子どもたちのために歩行中の班の雰囲気を少しでも盛り上げるためにいろんなことをやりましたが上手くいかないことの方が多く自分の力不足を感じました。そんな自分をよそに最後に笑顔でゴールしてくれた子どもたちには救われました。本気になって目標に向かってチームで取り組むときの子どもたちとの接し方を考えさせられる機会となりました。2つ目は自分を支えてくれる人々の存在です。子どもたちと一緒に休憩地に到着するとそこには、笑顔で迎えてくれるサポート班のみんながいました。休憩地につくと子どもたちは今まで歩いてきたことを忘れたかのように元気になっていました。そんな憩いの場所を用意してもらえて本当に助かりました。また、5日間を通してたくさんの地域の方々と出会いました。最初の方で参加した理由は地元だったからと述べましたが、実際に歩いてみると行ったこともないような場所がほとんどで自分の知っている場所はほんのわずかでした。そんな場所で見ず知らず人たちが手を振って応援してくれている姿に何度も励まされました。やっぱりふるさとの人たちは温かいなと感じました。そんな温かいふるさとの人たちと子どもたちとが触れ合える機会をもっとつくってあげられたら良かったなと思います。そうすることで子どもたちにもスタッフだけではなくて地域の人たちにも支えてもらっているということを実感させてあげられたのではないかと思います。こうして振り返ってみるともっとこうしてあげられたら良かったと思うことがたくさん出てきますが、とりあえず今は子どもたち、スタッフ、保護者、地域の人たちみんなでつくりあげたとなみ野サマーチャレンジはとっても良かったと思っています。

 

セーフティーネット班 北村 有香

 自分の限界に挑戦する。このフレーズを聞いて、やるしかないと感じた。となみ野サマーチャレンジに参加しようと思ったのは、まず大学生生活で何か成し遂げたと実感したいと思ったから。きっと5日間歩ききった後には大きな達成感が待っているのだろう。アツい夏にしたいと思った。

 しかし、研修に参加するにあたってただ歩くだけの事業ではないのだと実感した。研修期間も含め、このサマチャレに参加して改めて自分自身と向き合うことになった。人間追い込まれると自分の嫌なところしか見えてこないものだ。自信がなくてどうしたらいいのか分からない。そんなときに先輩の存在が心強く感じた。以前KAMYさんが「自分を変えるために理想の人のまねをすることは一番の近道。」とおっしゃっていた。理想にしたい人が身近にいることは本当に恵まれていると思った。そんな環境で私は、みんなを盛り上げることが出来る人でありたいという目標を持った。

  本番5日間、私はセーフティーネット班として全力で取り組んだ。安全誘導にいたっては最初、自信がなく焦ってしまい上手くできなくて、本当に悔しかった。だが、回数を重ねるごとに余裕がでてきて仕事は出来るようになったと思う。しかし、セーフティーネット班は何でも屋。やらないといけないことはできて当たり前であって、むしろそこからどうしたらよいか考えて動くことこそが自分を成長させる山だと思う。宿泊地や休憩場所で自分から考えて動く。自分ではやっているつもりだったけれど、終わった今考えるとまだまだ出来たのではないのだろうかと感じている。子どもと触れ合うにしても、今回遅れる子どもはほとんどいなく、それは良いことなのだけれど私としては少し残念だった。私がセーフティーネット班をやりたいと思ったきっかけは、子どもとどう接してどういう言葉かけをすれば本人が頑張ろうと思えるのかを知りたい、考えたい、試したいと思ったからである。私自身が自分に甘く、人に厳しく接することが苦手だから、実際上手くできていたかはわからないがそういう経験ができなくて残念だった。ドライバーとばかり関わって子ども達とあまり関わることが出来なかった。遅れてくる子どもがいなかったから、子どもと密接に関わることが出来なかった、とゴールを迎えてそんな心残りを抱いた。

 しかし、本番を終え今改めてじっくり考えてみるとそれは違うと思った。全然違う。自分が考えて行動しなかった結果だ。私たちは生活支援班や給水施設班とは違って、子どもたちと一緒に歩く立場だった。子どもやリーサブの様子を一番近くでみて考えることができるポジションだ。何かもっとできたのではないか。そう思えて仕方がない。まだまだ自分の限界に挑戦していない。自分たちに課せられた限界への挑戦とは体力面ではなく精神面だったのだと感じた。

 この5日間でみて分かるほど子どもたちは本当に成長したと感じている。生活面においてはあいさつやお礼、自分から進んで行動、成長していく子どもたちをみて自分のことのように嬉しく思えた。歩調コールにおいては、リーサブたちが声を枯らしながら全力で叫んでいる姿とともに子どもたちも声を枯らしながら全力で頑張っている姿を見て、涙が溢れた。わたしは将来子どもに関わる職業につきたいと思っていたが、それはただ単に子どもが好きだという理由だった。しかし5日間子どもたちと一緒に過ごすにつれて、子どもは好きだけれどそれ以上に子どもたちが成長していく姿を近くで見て感じることが好きだと思った。一緒に楽しむだけでなく、どう接していけば子どもが自分から考え行動するようになるのか。私は子どもの持っている力を引き出せるサポートが出来る仕事につきたいと強く思った。

 いろんなことを感じ、学んだ、この5日間。たくさんのひとに感謝の気持ちを伝えたい。本当にありがとうございました。

 

セーフティーネット班 畑中 元気

サマチャレ初参加となる僕にとって、最初はとても不安でした。年間スケジュールを配られたときは、研修の多さに驚きました。とても忙しいものを選んでしまったのではと、後悔さえしました。だから先輩たちが続けているのをみて、本当に不思議でした。ところが、いざ研修に参加してみると、自分の力になっているということが実感できました。引っ込み思案だった僕は見る影もなく、どんどん積極的になっていきました。今では、参加してよかったと思っています。

研修の不安はなくなったけれど、サマチャレ本番の不安は最後まで拭いきることはできませんでした。子供との接し方や本番での自分の役割は、研修でしっかり学んできましたが、きちんと生かせるかどうか心配でした。

本番を迎えると出発前の結団式では当初の不安も忘れ、これからの5日間の期待にあふれていました。「歩かんまい!」と、勢いよく歩き始めた僕は初日から泣きそうでした。子どもたちのがんばる姿を見ていると、自分の役割も忘れて感情移入してしまいました。子どもがひたむきにがんばる姿っていいなぁと、改めて思いました。また、子どもと一緒にご飯を食べたり、レクリエーションをしたりするのが本当に楽しかったです。つくづく子どもってすばらしいと思いました。

そんな子どもたちの安全を守るという仕事を任された僕ですが、初日から全く機能していませんでした。安全誘導がうまくいかず困惑していました。僕が足手まといなんじゃないかと思うと、肩身の狭く感じました。前日からもう少しイメージを膨らましておけばよかったと後悔しています。2日目は大先輩のいくみんさんがいたのでセーフティーの仕事が形になりました。助け合いの力と経験の差を実感できた一日となりました。3日目4日目と日を追うごとに、いい形になっていることがわかりました。反省が生かされていたのでよかったです。本番5日間、日差しが照りつけることがあまりなかったので、子どもが遅れることがありませんでした。そのため、隊列から遅れた子を戻すという仕事があまりありませんでした。セーフティーの本来の大変さが味わえなかったことが非常に心残りです。でも、セーフティーのメンバーのチームワークは抜群で、このメンバーでできたことに満足しています。このメンバーは永遠に不滅です。セーフティーネット班、万歳!!

そのほかに僕が本番5日間で感じたことは、となみ野の名所・旧跡はとてもすばらしいということです。特にクロスランドおやべはとても高くて、是非登ってみたかったです。となみ野のことは全く知らなかったので、いい体験になりました。

サマチャレのルールで、「限界への挑戦」があります。僕はこのルールを果たして守れたのかどうか疑問です。自分なりにがんばったという自負はあるけど、反対にもっと全力でぶつかることができたとも思っています。限界を突破したと胸を張って言えるように、来年もう一度参加します。今年のサマチャレは、来年の決意のためのサマチャレになったのではないでしょうか。

最後に、僕がサマチャレを通して一番感じたことは、一つのシナリオが多くの人間を育てたと言うことです。研修でスタッフと出会い、ともにサマチャレの心構えを学び、本番で子どもたちと出会い、ともに限界に挑戦し、そして感動を創造した。この一つのシナリオが人間を育て、生きる力の醸成の手助けとなったと感じました。僕も大きく成長できました。本当にサマチャレには感謝です。そしてKAMYさんを始め、サマチャレをともに作り上げたスタッフのみんなに感謝です。僕は幸せでした。

来年はよりよいサマチャレになることを願って。

 

 

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