生命エネルギーとは。。。 | |
アユールヴェーダ(インド伝統医学)では、人間は3つの生命エネルギーによって生きていると考えられています。 ヴァータ・エネルギーは「風」と「空」から構成され、神経系統に対応し、現代の言葉で言えばヴァータの機能は脳内の神経伝達物質の作用にほとんど等しいでしょう。呼吸と排泄をつかさどり、特徴は乾燥、軽い、粗い、早い動きをします。あらゆる体の機能を導き、体内の流れを起こす力となりますので、ドーシャの中では最も影響力があります。活動やバイタリティーとつながり、体の空の部分〔鼻腔、腹腔、肺管、内耳〕や神経系をコントロールします。脳と運動器官の活動を導き、老廃物を排出させます。過剰になると脱水、またはそれに関係した問題、老化現象、乾燥肌、その他皮膚のトラブルや傷の治りが遅くなります。不足すると、重く鈍い感覚がでて、循環が悪くなります。 ヴァータ体質の人は、体重が軽く、脆弱で、風に飛ばされそうな体格で、創造的ですが、心が変わりやすいため頼りになりません。若い時にはたいてい痩せていて、運動家タイプで独創力に富みます。純粋なヴァータ体質では、非常に背が高いか、低いかのどちらかに偏っていて骨ばっていてエネルギッシュです。ヴァータ体質には、髪やまつ毛が細く目が細い。肉付きは悪く、声は細く高くかすれているという特徴があります。肌は乾燥しがちです。排泄量は少なく、代謝が早いが食事を楽しみ〔こってりしていて贅沢な食べ物は好まない〕すぐに太ることはありません。行動が素早く、活動的でいつも何かしているようなタイプの人です。 ヴァータには、プラーナ・ヴァータ(頭)、ウダーナ・ヴァータ(胸)、サマーナ・ヴァータ(腹部)、ヴィヤーナ・ヴァータ(循環系)、アバーナ・ヴァータ(骨盤)の5つの細分類があります。
ピッタには、5つのタイプがあり、パーチャカ・ピッタ(胃)ランジャカ・ピッタ(肝臓)サーダカ・ピッタ(心臓)アーローチャカ・ピッタ(目)ブラージャカ・ピッタ(皮膚)の5つです。 カファエネルギーは、「水」と「土」からできています。体内の水の機能をつかさどり、体力と構造を調整しています。関節を滑らかに保ち、免疫システムを維持しています。カファが優勢な人は、太りやすく痩せにくいため、肥満になることが多い。ゆっくりしていてどっしりと重い。先天的体質がヴァータ体質だった人が、年齢を重ねるにつれ、物質に恵まれ消化できるもの以上のものを食べ過ぎて、後天的にあたかもカファ体質のようになることは珍しいことではありません。カファ体質の人は、皮膚が厚くオイリーで、髪は豊かで光沢があります。大きな目をしています。爪は分厚い。怠慢になりがちで、他人に仕事を、任せるタイプ。良く眠るので寝すぎないよう気をつけなくてはなりません。 カファ気質は、鈍くておっとりしており、変化や慣れないことにも耐えられます。エネルギーや力、お金を使うよりはためるタイプです。寛容、寛大、穏やかで怒ることがあまりなく、ビジネスに成功して富を築くことが多いのですが、情報を収集するのは遅い人です。 身体には5つのカファが位置しており、クレーダカ・カファ(胃)、アヴァランバカ・カファ(心臓)、ボーダカ・カファ(舌)、タルパカ・カファ(頭)、シュレーシャカ・カファ(関節)の5つです。 3つのドーシャのバランスが取れている人が最高ですが、そのような人はまれで、アユールヴェーダでは、体質に応じてドーシャを調和し、その働きのバランスをはかっていくことです。 |
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